Column
平塚地質株式会社 平塚貴大様(32) 埼玉県所沢市
受講コース:国家資格二等無人航空機操縦士資格 経験者 基本+夜間・目視外講習
平塚地質(株)は物理探査を得意技術とする地質調査の専門会社です。主に、河川堤防・海岸護岸・道路・谷埋め盛土等のインフラメンテナンス調査、地すべり・斜面崩壊等の災害調査、地下空洞・埋設物・文化財調査などを手掛けています。
Q:ドローンとの関わりについて
A:5年前にアマナドローンスクールでJUIDA資格を取得後、今日まで月1、2回は飛ばしています。オルソ画像作成のための空撮のほか、近年ではドローンに赤外線サーモグラフィーを搭載して、例えば道路脇における吹付のり面の空洞調査に活用しています。これにより、目視ではわからないコンクリート背面の空洞を、非破壊で迅速に探ることができるのです。
Q:主に使用している機体、カメラを教えてください
可視画像を撮る時はDJI Phantom4、赤外線サーモはDJI MATRICE210 V2とZenmuse XT2です。
Q:国家資格取得の理由は?
A:顧客の信用を得るために取得したことが一番の理由です。ほとんどが公共事業なので、やはり公的な資格の方が信用されやすいでしょう。お客様から操縦技能の証明となるものを求められることはこれまでもありましたが、今後は入札で国家資格保有者であることが要件となるケースも出てくると思います。
Q:当校を選んでいただいた理由は?
A:国家資格を取得すること自体は初めから決めていたのですが、情報が少しずつ断片的にしか入ってきませんでした。全体概要を把握することが難しい中で、JUIDA受講したときに丁寧な指導をしてもらったことから、このスクールなら間違い無いだろうと判断しました。
Q:受講した感想は?
A:受講生3名に講師2名体制なので、丁寧に教えてもらえました。ただ、操縦自体は正直難しかったですね。普段仕事でドローンを飛ばす時は目視外が多いので、目視しながら操縦することに、逆に慣れていないということもありました。あとやはりATTIモードや8の字飛行などは現場ではやらないものですから。講習のための練習は時間的な制約があってできませんでした。
Q:試験機関での学科試験はいかがでしたか?
A:オンライン講習や過去問をしっかり見ておいたので問題はなかったです。強いて言えば、今後は過去問や類似問題がもっと充実すれば、これから取得を目指す人にとっては有効だと思います。
Q:これから資格取得を目指す人へアドバイスなどあればお願いします
A:現時点だけで見れば、正直焦って取得しなくても仕事には支障はないかなと思います。今後、機体認証が増えて仕組みが整った時に、実質的な運用上のメリットが出てくるでしょう。ただ、早めに取得しておくことで顧客の信用を得ることは重要で、そこに価値を置く会社や人は、先行して取得するのがいいと思います。いずれにしても、将来は必要になるものですから。
Q:今後、どのようにドローンを活用していきたいですか?
A:レーザードローンがもっと廉価になれば、調査に必要な測量も自社で手がけていきたいと思いますし、ドローン+リモートセンシングによる新たなソリューション分野でのビジネスチャンスには注目しています。
Q:今後欲しい情報や、要望などありますか?
A:国の方針や手続きの変更などは、タイムリーに情報提供してもらえるとありがたいです。Facebookのドローンスクエアをフォローしてみます。